句読点
素敵な連載があったので記録しておく。
句読点の組み合わせは原理的に 4 種類あると書かれているが,「、。」「,。」「,.」はそれぞれ理由が理解できても「、.」だけは解せないと思っていた。しかし,上の記事によれば「,.」よりも「、.」のほうが多いそうである。
私は「,。」を用いている。もっともよく書くであろう教材は数学的文章であるから,本来は「,.」を使えばよい。しかし,教材以外の文章を書くことももちろんあり,文章によって使い分けるのはソフトウェア設定のうえでも手間で,違和感もある。そのため「,。」を基本とした。国が正書法を定めているわけではないため(定めるべきだという意味ではない)とくに従うべきとは思わないが,これまでの「公用文作成の要領」に合致していることも後押しである。アルファベットの直後に「。」を打つと添え字の 0 と見分けにくいという問題はあるが,スペーシングで誤読は避けられる。なお,縦書きでは当然「、。」を使うが,私自身が縦書きの文章を書くときはほぼ手書きである。そうでなくとも,最初から縦書きを念頭に書くことはあまりなく,横書きで書いた文章の「,」を「、」に置換することが大半である。
文化庁「新しい『公用文作成の要領』に向けて(報告)」2では横書きでも「、。」を基本とし「,。」は許容とするようだ。これは感性の問題であろうが,私は今更「、。」に変える気が起きないのでこれからも「,。」で書き続けるだろう。