定番の紅茶たち

紅茶をよく飲む。いつからかは覚えていない。昔から、あたりまえのように飲んでいた気がする。学生のころまでは深く考えずにティーバッグばかりであったが、今はリーフティも好んでいる。

そうはいっても、いわゆる紅茶好きと呼ばれるかたがたには遠く及ばない。家で娘が眠った後に淹れて結婚相手と楽しんだり、職場で淹れて休憩と気分転換を兼ねたり、という程度である。習ったことなどは一度もない。

それでも、時期により好みが移り変わったり、久しぶりに淹れようとした茶葉の割合を思い出せなかったり、ということがある。そこで、ここに書き残しておくこととした。茶葉の割合は、おおむね 6g の茶葉に 300ml の水で 3 分間の抽出である。

まず、色々なフレーバーティーを用意して気分を変える、といった用途には LUPICIA だ。あまりよい印象をお持ちでないかたもいらっしゃるようだが、何種類ものフレーバーティーを買い込んで、少しずつ楽しむには向いている。そこかしこに、週末の買い物程度の距離で店舗があるのはそれだけで素晴らしい。

  • カシュカシュ: 結婚相手のお気に入りである。華やかで甘みがありながら、何にでも合わせられる。秋冬の期間限定商品だが、やや多めに買って定番になっている。
  • ダルマ: ややスパイスの感がある不思議な紅茶である。甘いものによく合う。結婚相手は甘すぎるものが苦手なので、なかなかよいようだ。
  • アルフォンソマンゴー: かなりしっかりとマンゴーの香りがする。職場で、慌ただしかった後に飲むとよい。マンゴーなのだから春から夏に楽しむべきなのだろうが、紅茶になると秋冬に味わうほうが向くようにも感じられる。
  • スパイス: 濃く出してミルクティーにすると楽しい。遅い時間の作業にも向いている。ただ、LUPICIA の紅茶はなかなか濃く出にくく、茶葉がすぐになくなってしまうのが惜しい。
  • ダージリン・ザ・セカンドフラッシュ: LUPICIA ではあまり基本的な茶葉は買わないのだが、これは茶葉が開くと相当に大きくなり、それが楽しい。ご無沙汰しているが、書いていてまた飲みたくなってきた。
  • 白桃烏龍極品: 紅茶ではないが、ほかに紹介するところもないのでこの機会に。紅茶ではないものが飲みたくなったとき、あるいはしっかりと香りの強いものが飲みたいとき、重宝する。一時期はかなり頻繁に飲んでいた。これも定番になりつつある。

そして、常飲の紅茶は Fortnum and Mason を選んでいる。インターネットで気軽に買え、毎日にちょうどよい質・価格だと感じている。イギリスのブランドなので、紅茶の淹れかたなどは硬水を基準に書かれている。そのままでは濃すぎるので、気をつけて淹れたい。

  • ロイヤルブレンド: 私にとってもっとも基本となる紅茶である。ただし、ほかに比べて明らかに濃く抽出される。この点に気をつけなければならない。受け売りだが、6g の茶葉に500ml の水で 3分 抽出すると、ストレートとして飲みやすく仕上がる。ミルクティーにするには、6g の茶葉に 300ml の水で 3 分の抽出し、150ml 程度のミルクを注ぐ。ミルクは温めなくてよいと言われるが、冷蔵保存そのままよりも常温以上に温めてから注ぐほうが好みである。
  • スモーキーアールグレイ: これが素晴らしい。おそらく好き嫌いのある香りなのだが、スモーキーの名に恥じない。春から夏にかけても爽やかに感じられる。甘いものにもよく合う。
  • フォートメイソン: Fortnum and Mason は「ほのかなフローラルなフレーバー」と謳っているが、香りはかなりしっかりとしている。好みが分かれるだろう。しかし、渋みなどが少なく、気づけば飲みきってしまっているような、言葉にしがたい味わいがある。

いま残しておくべきことは、これくらいだろうか。何より、ロイヤルブレンドのストレート・ミルクそれぞれの量と時間を書きとめておきたかったのである。もちろん、紅茶にはスコーンとクロテッドクリームを合わせたいのだが、近くで簡単に手に入るわけではないこともあり、それらはまたの機会に。