常体か敬体か

ウェブ上で公開する文章を書くにあたって,常体とするか敬体でするかは悩む点である。このことについては多くの記事が見られる。

ところが,読んでみるとどの記事も同じ結論に達しているというわけでもない。常体が与える印象ひとつとっても,「話し言葉に近く,親しみやすい印象を与えます」という例,「高圧的な印象を与える」という例がある。

このブログ自体が,読んでもらうために書いているというよりも自分のために書いている。ブログとしてはこちらのほうが明らかによい,という結論が得られないのであれば,書きやすさで決めてしまってよいように感じる。

そこで,次の記事が興味深かった。

2015-07-18 には次のようにある。

Web 日記は他人に向けていない文章という体で書いてきていたので、基本的に常体で書いてきていました。しかしたまには相手を意識して書く部分があったりして、その時その部分だけ敬体で書いたりすることもありました。ただ書いていてこの不統一感が以前からは気持ち悪いなとも感じていました。

普段から敬体で書いておけば文体の切り替えが必要無く、無駄に迷わなくて良いなと考えています。

そして,2018-08-15 には次のようにある。

それから敬体は文末表現が単調になってしまいがちなので意識して変えていってあげる必要があって、これもどう書くか悩んで時間がかかる。

仮にも見られる文章として,文末が単調であることは耐えがたい。一方で,そのために労力を割くことは,ブログの更新を遠ざける。3年間試したうえでの結論を大いに参考にさせていただきたい。

ここまで,高校数学調律研究室の記事は敬体で書いていた。しかし,数学の記事や技術記事こそ,内容に力を注ぎたいのであって,文章表現に気をとられるべきではなかろう。このブログの記事から転用することを考えるのであればなおさらである。