国と教室の多数決

国と教室の多数決

思いがけず出会った記事だが、民主主義や多数決とはこういうものである1。人類みなが限りない利己的存在だとは言わずとも、喜んで自らの不利益を被って直接に関わらない後世を幸せにしようと願う聖人君子の集まりでもない。または、「ここは将来のために手厚くすべきだろう」という感性そのものも、自分の理想を表れであるという意味では利己的だと言ってもよい。これからの社会保障を少しでもよいものにするためには、若い世代が十分に学び、しかるべき投票行動をせねば必要条件すら満たせない。

民主主義がよく働くためには、知性と倫理観を併せ持った有権者みなが真摯な投票行動をとることが最小の前提である。したがって、教育の場では投票行動がどのような結果を生むのかを学んでもらいたい。