ウェブログのありかたを考える

このウェブログを書きやすくするために,いろいろな工夫を行った。しかし,それらはうまくゆかず,かえって記事が書きにくくなった。このことを省みておきたい。

記事を書きやすく・読みやすくするために,いくつかの工夫を行った。しかし,それらは残念ながらうまくゆかなかった。

ウェブログの住み分け

私はこのウェブログ(幽霊速報)のほかにもうひとつウェブサイトを運営している(高校数学調律研究室)が,その住み分けはこれまで次のようになっていた。

  • 主たる想定読者が他者である記事は,原則として高校数学調律研究室に載せる。
  • 主たる想定読者が自分である記事は,原則として幽霊新聞(以前の名前である)に載せる。

しかし,この住み分けは使いにくかった。高校数学調律研究室は,それなりに形になった記事を置く場である。そのため,主たる想定読者が他者であり,かつ,まだまとまっていない多くの試みが積みあがってしまった。書くべきことが積みあがると,すべてが進みにくくなる。したがって,「幽霊新聞は,想定読者によらず,思いつくままの覚書きと下書きたちを置く場」とすることにした。それをよく表すように,ウェブログの名前も幽霊新聞から幽霊速報へ改めた。

記事の類型

記事を書きやすく・読みやすくするために,記事の類型を次のように分け,それに応じた記事の書きはじめを定めた。

  • 学習: 筆者による理解の復習・確認やアウトプットの練習のために書かれる。
  • 解説: 読者へ知識を提供するために書かれる。
  • 提案: 読者へアイディア・技術の新規性を提供するために書かれる。

しかし,この書きはじめは使いにくかった。類型を知らなくても意味が伝わるように書きはじめを定めたが,それに合わせてはじめの一文を作ることは易しくない。何事も,始めることができればその先はたやすい。ウェブログで言えば,一行目が書ければそのあとは自然と書くことができる。一行目が書きにくくなるこの案はきわめて悪かった。

記事の類型そのものは,書くときの拠りどころになるので悪いものではない。しかし,一般に「解説だから読まない」「提案だから読む」などといった仕分けをするのは,すでに詳しい人に限られる。そのような人は,はじめを読めば察せられるので,このように決めておくほどのものではなかった。また,このことを考えるのは高校数学調律研究室のみで足り,幽霊速報ではとにかく書くことを重んじるべきであろう。

これからの記事

幽霊速報は,「思いつくままの覚書きと下書き」をとにかくこまめに書くこととしたい。それにより,まとめるべきことを積むことなく,さまざまな考えを片づけておく。

高校数学調律研究室は,幽霊速報にひとまず書きつけたものをまとめるなどして外向けに整えたものをまとめる場とする。

幽霊速報は私のための場であるから,わかりやすさのために次のようにタグを使う。

  • 俎上: 今まさに考えていること。いろいろと変わることがありうる。
    • 俎上タグのものは,折を見てほかのタグに振り替える。
  • 備忘: ときどき振り返るべきこと。
    • いつも頭に置いておきたいことなど。
  • 記録: すでに済ませたが,書きとめておくこと。
    • 一度済ませればふつう要らないが,再構築にあたって役立つことなど。たとえば,コンピュータの設定や体裁作り。
  • 塩蔵: 脇に置き,ゆとりのあるときに取り組むつもりのこと。
    • 塩蔵するものは,はっきり言えば忘れても差しつかえないものである。
  • 墓場: 考えたが,捨てることとしたこと。
    • 同じことを繰り返し考えることを避けるために書き置く。

また変えるべきときが来るかもしれないが,ひとまずこれで進めてみたい。