思案の墓場

設立趣意にも書いたが,日々何かを感じ考え,それらが埋もれてゆくうち,同じことに悩んでしまうことは多い。考えることそのものは好きだが,すでに決めたはずのことに時間を奪われることは避けたい。思案することについて,どのように工夫すべきかを考える。


家族とこのような話になったとき,考えたことの墓場を作っておき,悩みはじめたときにすでに通った道でないかを調べるのはどうかと言われた。素晴らしい。そこで,「思案の墓場」を用意することにした。

ひとつは幽霊新聞である。そもそもこのウェブサイトはそのような目的で立ちあげた。記事の形にまとめることを通して,考えたことを忘れにくくすること,振り返って読みやすくすることを狙っている。

もうひとつは Joplin である。この中にそのまま「思案の墓場」と名づけたノートブック(フォルダのようなもの)を用意した。記事の形にまとめるに値しないものはこちらに片づける。Joplin の利点はいくつかある。

  • そもそもメモ書きを Joplin で取っているため,フォルダ移動のみで済む。
  • いつも使っているプラットフォームの中にあるため習慣にできる。
  • 標準で全文検索を行うため,悩みはじめたときに調べるにあたって見落としにくい。
  • ディレクトリ構造を保ったまま Markdown 形式ですべてエクスポートできる。そのため,ローカルにテキスト形式で残すことができる

今のところ,「思案の墓場」に行くべき過去のものとしても差しつかえのないメモと,これからも役立つメモが残念ながら上手く分けられていない。少しずつ整頓してゆかねばならないが,ルールが定まっていれば毎日少しずつの時間をかけるのみである。