文章の見直し
自らの頭にあるものを書いてゆくときには,大きく 2 つの理由から読みにくいものを生みだしがちである。まず,何を言いたいのかが頭に存在するために,複数の意味に読み取れてしまう文章でもそれに気づきにくい。次に,内容に集中しているため表現に気が回らない。結果として,せっかく文章を書いても,何も伝わらなければまだ幸いで,誤解を招くといったことになってしまう。
これを避けるには,書いたのちに慎重に推敲するしかない。最も望ましいのは,想定読者に近いひとからフィードバックを受けることである。できなければ,とにかく他者に読んでもらう。難しければ,数日寝かせてから読んでみる。急ぐのであれば,音読する。
音読はたいへん有効で,ほかのよい方法があってもやっておくべきだろう。読み直しても気づかないことも,音読すると見えてくる。実際に声を出さなくとも,音読を意識して読み直せばよい。
「文の書き方指南じゃなくて、文の編集校正で何をやってるか報告です」とあるものの,この記事もたいへん参考になる1。少しでも疑問に思ったら厭わず辞書を引くということも心がけたい。
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Shikano Keiichiro,日本語の編集をしていてよく直すパターン15選(増えるかも) 。k16’s note,参照 2022-08-11。 ↩︎